夜明け前が最も暗い

何かを失った自分が、新しい自分を手に入れるまで。

『プラダを着た悪魔』に登場する男性像について

f:id:imhni:20161012160259j:plain

今週のお題「(お休み中)」

 

こんにちは、ぺんぎんです。

寒い!まだ10月なのにこの寒さって冬になったらどうなるのって感じですね。

 

さて、今週のお題は「お休み中」のようですが、せっかくなので、

そのお休み中に観た映画『プラダを着た悪魔』についてのレビューをします。

 

 

○『プラダを着た悪魔(原題:The Devil Wears Prada)』

2006年公開、アメリカ映画。

編集長ミランダ役にメリル・ストリープ、主人公アンドレア役にアン・ハサウェイ

 

・あらすじ(Wikipediaより引用)

「名門ブラウン大学(映画版ではノースウェスタン大学)を卒業し、ジャーナリストを目指すために田舎からニューヨークへとやってきたアンドレア・サックスは、幸運にも何百万の女性の憧れとする仕事・ファッション雑誌『ランウェイ』の編集部へと就職した。しかもその編集長でファッション業界に対し絶大な影響力を誇る、ミランダ・プリーストリーのアシスタント職である。だが、ミランダは自分の身の回りの世話をアシスタントに押し付けるなどの横暴を発揮する最悪の上司であり、今までに何人もがこの仕事を辞めていたのであった。ファッションには何の興味もなかった彼女であるが、本来の目的である文芸誌での仕事への足がかりとして、彼女の悪魔のような要求に耐えていく。」

 

仕事とは何か、恋愛とは何か、人生とは何か、様々なことを考えさせてくれる良い映画です。

 

さて、今回このレビューで取り上げるのは、この映画に登場する男性達です。

この映画は基本的に女性目線の映画であり、失礼な言い方をしてしまえば、

登場する男性は脇役やおまけに過ぎません。

しかしながら、自分も男性でもあり、男性登場人物に関してのレビューも少なかった為、あえて今回取り上げてみようと思いました。

 

以下、主人公と関わる三人の男性登場人物を紹介していきます。

 

・ナイジェル(演:スタンリー・トゥッチ

 ミランダの側近であり、アンドレアのよき理解者でもある先輩社員。スキンヘッド。アンドレアやミランダを理解し、アンドレアがミランダの要求に耐えられなくなって爆発した際にも的確なアドバイスや衣装も見繕い、自分の昇進がご破算になっても決して感情を表に出さないという、作中の良心とでもいうべき存在です。年は離れていますが、アンドレアが一番幸せになれる相手は彼だったのかもしれません(ただし、ゲイという設定)。

 

・クリスチャン(演:サイモン・ベイカー

 アンドレアに目をつけたしたたかな業界人の男性。プレイボーイ(メンタリスト)。失恋していたアンドレアと一夜を共にしますが、ミランダを業界から退けようと画策(が、ミランダには看破されており失敗)した為、アンドレアから距離を置かれてしまいます。ダーティな大人の男性として描かれていますが、アンドレアのピンチを救い、業界でもコネクションや財力を持っている為、欲求に正直だが魅力的な男性であるとも言えます。

 

・ネイト(演:エイドリアン・グレニアー)

 アンドレアの彼氏。コック。私が男性の登場人物の中で最も感情移入したのが彼でした。なぜ彼の評価が低いのか納得出来ない(笑)確かに、彼はこれまでの紹介した二人と比べると権力も財力も持っていない様に見えます(品物の値段を気にしたり、ブランド物の価値に無頓着だったり)。ある意味で初期のアンドレアと等身大の人物として描かれています。彼は物語の中盤に、仕事にのめり込むアンドレアに愛想を尽かして別れます。これは彼氏の器が小さいとか意見が分かれる所だと思いますが、恋人の誕生日よりも仕事を優先し、別れるか別れないかという場面で恋人の話よりも会社の電話に出るアンドレアはふられても仕方がないと思います。また、物語の所々でアンドレアの話を聴いている場面が挿入されており、決して独善的なキャラクターではなかったと思われます。そんな二人ですが、物語のラストでは、アンドレアがこれまでの行いを謝り、よりを戻すか戻さないかといった所まで関係は修復します。

 

 

いかがだったでしょうか。

この映画は誰に感情移入するかによって、評価が変わる映画だと思います。

特に自分は自分自身が男であるので、男目線でこの映画を観ていました。

自分はネイトのような人物ではないのですが、

ネットでネイトの評価が低く、意外に思ったことがこのレビューを書くきっかけです。

 

余談ですが、女性キャラクターの中ではエミリーが好きです。ミランダのようなカリスマ性は無く、アンドレアのように急成長出来る訳でもない。それどころか病気になったり、轢かれたり、作中最も不幸な人物と言えるでしょう。しかし、彼女自身は不器用な努力家であり、後輩にもきちんと仕事を教えていました。そんな彼女の人柄には惹かれるものがありました。

 

このレビューで映画に興味を持っていただけたら幸いです。

是非今度は男性キャラクターにも注目して観て頂ければと思います。

では、また。

 

 

ぺんぎん