夜明け前が最も暗い

何かを失った自分が、新しい自分を手に入れるまで。

『働かないアリに意義がある』(読書紹介)

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こんにちは、ぺんぎんです。

 

転職活動があまり上手くいかず、早くも弱気になっています。

そんな中、面白い本を見つけましたので今日はその本をご紹介します。

 

 

■『働かないアリに意義がある』(ISBN978-4-8401-3661-7)

 長谷川英祐著、メディアファクトリー新書015

 

《本書の紹介(カバーより)》

“働き者で知られるアリに、われわれは思わず共感する。だが、生態を観察すると、働きアリの7割はボーっとしており、1割は一生働かないことがわかってきた。しかも、働かないアリがいることこそ、組織は存続できるという!これらの事実を発見した生物学者が著す本書は、アリやハチなどの社会性昆虫に関する最新の研究結果を人間社会に例えながら、わかりやすく伝えようとする意欲作である。”

 

 

 この本の表題の意味についてですが、本書より一部を抜粋してご紹介します。

 アリには刺激に対する反応の違い、つまり「個性」があり、この「個性」の違いによって働きアリと働かないアリに分かれます。働かないアリと言うと少々語弊があり、通常の働きアリよりも刺激に対する反応が鈍い個体というだけで、実際は刺激自体が大きければ働かないアリも働くようになるようです。

 これはコロニーを存続させる上で大きな意味合いを持ちます。アリも動物の為、疲労という概念があります。一様に同じ働きをする個体ばかりでは疲労が分散せず、コロニー内の仕事は回らなくなってしまいます。そこで、この「個性」が活かされます。個体差があることによってコロニー内のバランスが保たれ、疲労も分散されます。

 つまり、一見すると非効率なようでも働かないアリのいるシステムの方が長期間存続できるということなのです。

 

 著者である長谷川先生はこう語っています。

“重要なのは、ここでいう働かないアリとは、第4章で紹介するような社会の利益にただ乗りし、自分の利益だけを追求する裏切り者ではなく働きたいのに働けない」存在であるということです。本当は有能なのに先を越されてしまうため活躍できない、そんな不器用な人間が世界消滅の危機を救うとはなんだかありがちなアニメのストーリーのようですが、シミュレーションはそういう結果を示しており、私たちはこれが「働かない働きアリ」が存在する理由だと考えています。働かないものにも、存在意義はちゃんとあるのです。

 

 

 これはあくまでアリの話ですが、私も働きアリを見習って働けるチャンスがきた時に全力で働けるよう準備を怠らないようにしたいと思います。頑張るぞい。

 

 

ぺんぎん