夜明け前が最も暗い

何かを失った自分が、新しい自分を手に入れるまで。

私のふるさと

私のふるさと。

私は新潟県の田舎で育ちました。

新潟なんてどこも田舎ではありますが、子供の頃の私は県の都市部や都会に強い憧れを抱いていました。そして、それと同時に何もない田舎に対する侮蔑の感情もあったと思います。

大学生になる頃、友人たちは皆、東京など都会にある大学に進学しました。新潟は東京へのアクセスが良いこともあって、首都圏への進学はかなりのものです。

私はというと、子供の頃の都会への憧れは鳴りを潜め、新潟以上に田舎にある大学に進学しました。

理由は都会の雰囲気が苦手だったからです。

それは今も変わりません。一時期、都会で働くことも考えましたが、満員電車や人で溢れる街並みを見るとどうもその気にはなれなくて。

そして、今、私は新潟に住んでいます。

あれだけ嫌っていたふるさとに住んでいるというのはなんとも皮肉なものです。

しかし、ふるさととはもしかしたらそういうものなのかもしれません。

でも、もし自分に子供が出来たとしたら子供にそんな思いは抱いて欲しくはないです。

行政に、そして、私たちにもできる良いふるさとづくりに期待しています。