夜明け前が最も暗い

何かを失った自分が、新しい自分を手に入れるまで。

夏の怪談『死中』~前半~

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こんにちは、ぺんぎんです。

皆さんはどんなお盆休みを過ごしましたか?

自分はなぜかカイジを全巻読破し、夕飯には野菜炒めを食べていました。

 

ところで、夏ですね。夏と言えば「怪談」!!

ということで突然ではありますが、今日は自分が体験した「怖い話」を紹介します。

 

 

話は自分の大学生時代にさかのぼります。

自分は大学生時代にある映像系のサークルに入っていました。

人気のないサークルであったので、同級生は数名という具合でした。

その中の一人に「K」という男がいました。

Kは独特の雰囲気や話し方をする変わった男で、

工学部の学生で電気電子を専攻していましたが、

電気も電子も興味がないという、

森見登美彦の『四畳半神話体系』に登場する小津みたいな奴でした。

 

ある日、サークルでの活動が遅くなり、

近くに住んでいたKのアパートで休んでいこうということになりました。

 

Kの住むアパートは割と新しく、部屋も小奇麗にまとまっていました。

Kの部屋の物色もそこそこに、今日撮影した内容を皆で確認することにしました。

 

作業に集中していた為か、気が付いたら部屋からKがいなくなっていました。

 

しかし、それは自分の勘違いで、Kは部屋の奥に一人で突っ立っていました。

しかも、よく見るとKが自分達を背に何かゴソゴソとしているようでした。

本人に話を聞けば、Kは自分達の為に夕飯を作ってくれるとのことでした。

 

そして、そこでKが振舞ってくれたのがシチューでした。

何の変哲もない白いクリームシチュー。

その時は皆も美味しいと言ってシチューを食べていました。

 

しかし、恐怖はこの夜から始まりました。

 

 

続く