カエルはよく死ぬ
「ゆでガエル理論」を知っているだろうか?
意味不明な実験ではあるが、カエルを水にいれてじわじわとあたためる(茹でる)と、すぐに熱湯になるなら逃げ出すが、徐々に茹でらると力を無くしてそのまま死んでしまうというものだ。
これを会社なんかに例えて、ヤバいと思ったらもう脱出することができなくなってしまった、みたいな使い方をする。
しかし、これは誤りらしい。
実際にカエルを茹でると、カエルは途中で逃げるらしい。
まぁ、例えなんてそんなものだ。
また、「井の中の蛙大海を知らず」という諺もある。
カエルはそもそも海に住めない生き物だ。
だから、大海なんて知る必要はない。
大きな海を知ったところで、住めないその水にはなんの意味もない。
カエルが学ぶべきは自分の居場所ではないだろうか。
例えそれが井戸の中でも、きっとカエルはそれがベストな環境なんだと思う。
誰が何と言おうとも。
思えば自分はゆでガエルで、茹で上がる前に出られたが、それは別の水槽に移っただけのような気がする。
そして、自分はまた茹でられている。
大海ではなく、ちゃんと自分の井戸を見つけるべきだ。
小さくてもそこは自分の居場所なのだから。